忍者ブログ

駅伝オタクの自己満足

駅伝オタクの管理人によって2017年末に設立。自己満足で更新しつつ陸上ファンが増えることを願う日々。毎日更新予定

MGCって???

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

MGCって???

・MGCとは?
 マラソングランドチャンピオンシップ(=Marathon Grand Championship。東京オリンピックフルマラソンでの金メダル獲得のため2019年秋頃に行われる予定の大会であり、フルマラソンの日本代表3名のうち2名はこの大会で決定する)の略語であり、そのイニシャルから「MGC」と呼ばれている。ケニア、エチオピア、アメリカ等の長距離で実績を挙げている国はこの制度を採用しているため、日本も取り入れるべきとの声が大きかったが遂に取り入れることとなったのだ
 この大会に出場しなければ、MGCで惜しくも敗れて日本代表に選ばれなかった選手を含めた多くの選手との争いに勝利し、最後の1名になる以外に日本代表となる道は無いということが分かる。そのためMGC出場を目指し、多くの選手がフルマラソンへ挑んでいるのだ



・どうすれば出られる?
 MGCにどうしたら出られるのか。出場権獲得方法は大きく分けて3つある

①MGCシリーズでの好成績
 MGC公式ホームページによると「2017~2018年に行われる男子5大会、女子4大会を(MGCシリーズの)指定競技会とする」と記されている
 具体的には…
a、男子
・北海道マラソン
・福岡国際マラソン
・別府大分毎日マラソン
・東京マラソン
・びわ湖毎日マラソン
b、女子
・北海道マラソン
・さいたま国際マラソン
・大阪国際女子マラソン
・名古屋ウィメンズマラソン
 という大会となる。これらの大会で指定された成績を挙げたら、その瞬間に出場権獲得となるのだ(具体的なタイムは挙げると長くなってしまうのでカット)。しかしMGCシリーズのみで出場者を選別してしまうと、MGCシリーズ以外で好成績を挙げた選手に示しがつかない。そのため後述するワイルドカードという制度を採用している

②派遣標準記録の突破(ワイルドカード)
 MGCホームページによると「2017年8月1日~2019年4月30日までに国際陸上競技連盟が世界記録を公認するレースで男子は2時間8分30秒以内、女子は2時間24分以内というタイムを出した選手は出場権を認める」と記されている
 つまりベルリンマラソンやロンドンマラソンをはじめとしたハイペースな大会に出場し、好タイムを挙げたらMGCシリーズに出場しなくともMGCに出場できるのだ。しかしこのタイム設定はかなり厳しいものである。男子では2011年度以降だと8人、女子では2011年度以降だと10人しか越えたことのないタイムなのだ(今年度はMGCシリーズに指定されたレース以外では出ていない)。この突破が困難な設定タイムを切って、ワイルドカードを得られる選手が出てくるか注目である

③上位2レース平均タイム(ワイルドカード)
 MGCホームページによると「2017年8月1日~2019年4月30日までに国際陸上競技連盟が世界記録を公認する上位2レースの平均タイムが男子は2時間11分以内、女子は2時間28分以内であった選手はMGCの出場権を認める」と記されている
 これはMGCシリーズでMGCへの参加標準記録に届かなくても、他のレースで好走できれば出場権を獲得できるという救済制度なのである。つまり選手視点では「MGCシリーズのレースは上手くいかなかったけど、次のレースで取り返そう!」というモチベーションに繋がるのだ



・大会の意義は?
 ②と③のメリットとしてこれまで日本人選手の出場が少なかった海外の高速レース(先述したベルリンマラソンやロンドンマラソン等)への出場によって世界トップレベルの選手との対戦機会の増加、実業団トップレベルの選手の参加が少なかった地方のレースへの参加による地域活性化という側面が挙げられる。MGCを意識しすぎて走り過ぎによるオーバーワーク等の弊害も出てくるだろう。しかし、そういう局面だからこそ自己のマネジメント能力が問われるのだ。MGCはその点も考慮しているのではないだろうか
 これまでに無かった形でのフルマラソン日本代表争いは革新的で楽しみである

サイトはこちら
PR

コメント

プロフィール

HN:
陸上妖怪
性別:
非公開

P R