箱根駅伝で好走した選手が集う(野球でいうオールスターゲーム)といわれるニューイヤー駅伝。本当にそうなのか。暇人の筆者は疑問に思ったため、今年のニューイヤー駅伝に出場した259名の選手の箱根駅伝出場回数を調べて纏めることとした
・箱根駅伝を走った選手は意外な人数に… まずは箱根駅伝経験者の人数と割合を発表していきたい。それでは…
箱根駅伝経験者:161人(約62.2%)箱根駅伝未経験者:98人(約37.8%) という結果になった。過半数の選手が箱根駅伝を走っているから多いと捉えるか。それとも箱根駅伝を走っていない選手が100人近くもいて多いと捉えるか。両方の考えが入り混じる結果となった(筆者自身も入り混じっている)。ちなみに今回2区を走った外国人選手29人のうち27人は箱根駅伝未経験者である。異国から実業団に来て、日本の駅伝に出場しつつ世界大会に出場する姿は感慨深いものである。この記事を借りて感謝したい
・未経験者は… 次に箱根駅伝未経験者の内わけを見ていきたい。それでは…
高卒の選手:53人(約54.1%)関東の大学出身で箱根駅伝を走ることのできなかった選手:26人(約26.5%)関東以外の大学出身の選手:19人(約19.4%) という結果となった。過半数が高卒の選手であり、大学生と同世代の選手も走っている。驚いたのは関東の大学出身者が関東以外の大学出身者の人数を上回っている点である。箱根駅伝経験者と合わせると187人となり、関東以外の大学出身者の約10倍の人数となる。箱根駅伝を目指す選手の増加がニューイヤー駅伝に影響を及ぼしているといえる
・箱根駅伝を何回走っている? いよいよ箱根駅伝経験者の内わけを見ていきたい。それでは…
1回出場:32人(約19.9%)2回出場:52人(約32.3%)3回出場:44人(約27.3%)4回出場:33人(約20.5%) 2回出場した選手が最も多く、3回出場した選手が続く形となった。1回しか出場しなかった選手と4回出場した選手はほぼ同じ人数という結果となった。箱根駅伝に4回エントリーされる選手が少ないという点はあるものの、2~3回出場した選手の方が4回出場した選手より多いのは意外である
では入賞したチームではどうだろうか。今年のニューイヤー駅伝で入賞した8チームの中で箱根駅伝に出場したことのある41名の内わけを見ていくと…
1回出場:5人(約12.2%)2回出場:8人(約19.5%)3回出場:11人(約26.8%)4回出場:17人(約41.5%) という結果となった。出場回数に比例して人数が増加している。特に4回出場した選手は全チームの過半数の割合を上位8チームで占めている。更に箱根駅伝経験者の比率も約73.2%と全体の平均を上回っている。このことから上位に入るチームの選手は下級生の時から箱根駅伝を走っている選手が多いことが伺える。一方15人の選手(そのうち外国人選手7人)は箱根駅伝未経験者ではあるがニューイヤー駅伝を走り、入賞に貢献している。箱根駅伝を走ることだけが全てではない。しかし何度も走り好走している選手の多いチームが上位に入ることも事実である。難しいものだ
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