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駅伝オタクの自己満足

駅伝オタクの管理人によって2017年末に設立。自己満足で更新しつつ陸上ファンが増えることを願う日々。毎日更新予定

三者三様の30歳のスター!

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三者三様の30歳のスター!

個人的に思い入れの深い学年のため書きました(^^)

①森賢大選手
・国体でPB!?
 森賢大選手の実績でまず挙げられるのは、鹿児島実業3年時の国体優勝である。そのときのタイムは13:51.25(遠藤日向選手の高3時の国体での記録が13:58.35)という好タイムであり、その勢いのまま挑んだ全国高校駅伝1区では区間4位。同学年のライバルを全員倒したのである
 卒業後、日本体育大学に進学し箱根駅伝に4回出場(1年時1区5位、2年時3区3位、3年時2区12位、4年時2区8位)。10000mのPBを28:25.08まで伸ばし(同世代の大学生では3番目のタイム)鳴り物入りで旭化成に入社。しかしそこで試練が襲う
 1年目こそニューイヤー駅点に出場(6区5位)するものの、怪我や体調不良に悩まされタイムが上がらない。入社後10000mで29分を切ったのは僅か1回…。そして4年目に「引退」を決断する。かつての世代最強ランナーはあまりにも早く競技人生を終了させてしまうのである
・華麗なる転身!?
 そんな森選手は今、何をしているのか。本人のTwitter(@tm_19870522)のプロフィールには「都城東高校」という文字が載せられている。同じプロフィール内にinstagram(takahiro_mori1987)のリンクがあったため調べると、その中の1つの投稿を見つける。そこには「名ランナー、新たな挑戦。部員1人からのスタート」という見出しの新聞記事。記事を読むと「2016年2月から体育教師として都城東高校に就任。2017年4月に新設された都城東高校陸上部の監督に就任」と書かれている。かつてのスーパースターは新世代のスター候補を育成しようとしている

②宇賀地強選手
・トップを走り続ける!
 中学時代にジュニアオリンピックで優勝。高校2年時に全国高校駅伝に出場すると、1区で区間5位の快走を見せる(同学年の選手の中では最速)高校3年時はインターハイ5000m5位、国体5000m3位(当時のPB更新!)になるものの全国高校駅伝の出場は叶わなかった。しかし都道府県対抗駅伝1区では鬱憤を晴らすかのような走りで見事区間賞を獲得する
 駒澤大学入学後は出雲駅伝、全日本駅伝、箱根駅伝全てで皆勤。これは駒澤大学の中では佐藤慎悟選手に続いて2人目の快挙である(奇しくも佐藤選手は宇賀地選手と同じ作新学院高校を卒業)。更に関東インカレ、日本インカレともに4年間出場しており当時の駒澤大学の看板選手であった
 大学4年時の10000mのPBは同世代の大学生では最も速い28:23.61(当時の2ndベストはユニバーシアード(大学生のオリンピックと称される国際大会)で出した28:25.74)その走力は駅伝でも遺憾なく発揮し、同年の出雲駅伝・全日本駅伝ともに区間賞を獲得する。そして鳴り物入りで名門コニカミノルタに入社!
・入社後も伸び続ける!
 1年目にいきなり10000m27分台に突入すると、2年目の八王子ロングディスタンスで10000m国内最高タイム(当時)のタイムとなる27:40.69を叩き出し、ニューイヤー駅伝でも3区区間新記録を叩き出す(遅れて襷を繋いだ宮脇千博選手がそれ以上のタイムを出したため、区間記録保持者であったのは僅かな間)3年目にはニューイヤー駅伝で4区を走り、優勝に貢献。4年目にはモスクワで行われた世界陸上10000mに出場と着実に成長を遂げている
 巷では「ピークは過ぎた」と揶揄されるものの、一昨年の八王子ロングディスタンスでも10000m27分台の走りを見せており、実業団8年目となった今シーズンも東日本実業団駅伝でも快走を見せており、かつての同級生が引退していく中でも一線級で戦っている

③渡邊和也選手
・報徳学園、最後の黄金時代を築く…
 高校2年時、近畿高校駅伝から報徳学園の快進撃は始まる。1区から7区まで全員区間賞を獲得。渡邊選手も3区を走り24:33という好タイムを叩き出す。この年、報徳学園は県大会で西脇工業高校敗れていたものの記念大会による増枠(5年に1回、各地区の高校駅伝不出場校最上位のチームが出場できる制度)で全国高校駅伝に出場。3区を走り区間2位の走りで総合4位に貢献する
 高校3年時、県大会で西脇工業高校にリベンジをし2度目の全国高校駅伝への切符を掴む。本戦では前年と同じ3区を任せられ順位を8つ上げて総合5位に貢献する。そしてこの年の全国高校駅伝以降、報徳学園はライバル西脇工業高校や成長を遂げた須磨学園高校に水をあけられてしまう。渡邊選手は最後の黄金時代を支えたランナーであったのだ
・もがき続ける実業団生活…
 高校卒業後は地元兵庫の実業団である山陽特殊製鋼に入社。1年目から自己ベストを更新し続け、3年目には1500mで3:38.11という好タイムを叩き出す。このタイムは北京オリンピック参加標準記録を上回っていた。そして迎えた運命の日本選手権。しかし結果は8位に終わってしまい、北京オリンピックの代表に選考されなかった。更に所属していた山陽特殊製鋼陸上部の規模縮小が重なる。そこで渡邊選手が下した決断は「移籍」であった
 移籍した先は四国電力。ここで吹っ切れたのか5000m、10000mの記録を一気に更新し大邱世界陸上の参加標準記録を上回る。勢いに乗る渡邊選手は日本選手権5000mで優勝!大邱世界陸上5000mの日本代表に選ばれる。しかし世界陸上本番では他の選手との接触に巻き込まれ予選敗退。満足のいく結果とは言い難かった。更に不運は重なる。所属していた四国電力陸上部の廃部が決定してしまう。渡邊選手は再び「移籍」を迫られた
 次に移籍した先は日清食品グループ。しかし日清食品グループ時代は四国電力時代から続いていた故障との戦いが続いてしまう。自己ベストを更新できず、ニューイヤー駅伝への出場も叶わなかった。かつて世界陸上を経験したスピードランナーも引退してしまうのか?しかし渡邊選手には「引退」という選択肢はまだ無かった
・昭和生まれの新入生!?
 2017年4月、渡邊選手は東京国際大学にいた。コーチではない。選手としてだ(選手兼コーチのようなポジションとのこと)
 今の箱根駅伝は年齢制限が無い(約30年前は27歳未満と定められており24歳9ヶ月で駒澤大学に入学した大八木弘明氏は4年時の箱根駅伝の段階で27歳だったため出場できなかったという例がある)ため、渡邊選手の箱根駅伝出場も可能である。現に箱根駅伝予選会ではチーム9番手のタイムで走っており、出場する可能性は十分にある。29日の第一次区間エントリー発表が楽しみである
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