今年の全国高校駅伝女子の部で優勝する可能性のある3チームを区間エントリー発表後に予想、そして纏めてみます(入賞予想をしようと思ったものの、絞りきれなかったので3チーム…)

区間、氏名(学年)3000mPBで表します(^-^;

①大阪薫英女学院高校ーV2、そして黄金時代へ！ー
1区、竹内ひかり選手(3年)9:14.25
2区、高松智美ムセンビ選手(3年)8:58.86
3区、村尾綾香選手(2年)9:15.78
4区、中島紗弥選手(3年)9:20.59
5区、高田晴香選手(2年)9:21.94
PB平均、9:14.29

　前回優勝した大阪薫英女学院高校。そのときの優勝メンバーが4人残る(竹内選手、高松選手、村尾選手、中島選手)更に高松選手、村尾選手、中島選手は昨年と同じ区間にエントリーされており、隙がない。そんな彼女たちの強みは「全国高校駅伝での優勝」を経験していることだろう。今年の全国高校駅伝に出場する女子選手の中で優勝したときのメンバーは彼女たちしかいない。その自信がトラックシーズンから発揮されることとなる。竹内選手、高松選手がインターハイ3000mで決勝に進出(同一校から2名進出は今年は大阪薫英女学院のみ)3000mPB平均も今大会出場チームの中で最も速い。更にその勢いは駅伝シーズンも衰えることがない
　府大会での優勝タイムは全国高校駅伝で優勝した昨年のタイムを上回る。その勢いは近畿高校駅伝でも止まることが無く、強豪ひしめく近畿高校駅伝で3連覇を果たす。この3年間で2度の優勝を誇る新時代の強豪が学校初となる連覇へ向けて盤石の布陣で発進する！

②仙台育英学園ー覇権奪回なるか!?ー
1区、三浦瑠衣選手(3年)9:15.10
2区、ヘレンエカラレ選手(3年)8:53.70
3区、鈴木理子選手(2年)9:25.78
4区、武田千捺選手(2年)9:19.01
5区、木村梨七選手(1年)9:20.64
PB平均、9:14.85

　かつて全国高校駅伝の優勝(第5回～6回大会)を成し遂げた強豪だが、第23回大会の3位入賞以来入賞から遠ざかり、悔しい日々が続いている。しかし今年は一味違う。インターハイでは2区を走る予定のエカラレ選手が圧巻の走りで優勝。更に5000mでも三浦選手、鈴木選手、木村選手は16分前後のタイムで走っている(男子なら14分前後相当と仮定している)。3000mのPB平均でも大阪薫英女学院高校に引けを取らず、優勝候補の一角なのは間違いない
　トラックでの強さがクローズアップされるが、ロードでの強さも近年ではぶっちぎりの実力を誇る。県大会では1:07:30という昨年を3分20秒上回る好記録(今大会出場チームの県予選のタイムでは最速)で走ると、続く東北高校駅伝でも青森山田高校との接戦を制して7年ぶりの優勝を果たす。更にこの東北高校駅伝に出場した選手は主力選手で臨んだ県大会でベンチだった選手であり、選手層の厚さが伺える。一度は入賞から遠のいたものの、圧倒的な強さで入賞、そして優勝を奪い取る！

③西脇工業高校ー兵庫勢の悲願へ！ー
1区、田中希実選手(3年)8:54.27
2区、後藤夢選手(3年)9:09.67
3区、礒野恵梨選手(3年)9:34.63
4区、今枝紗弥選手(3年)9:16.96
5区、南茉里奈選手(2年)9:26.49
PB平均、9:16.20

　陸上王国と称される兵庫県。しかし兵庫県の高校が全国高校駅伝で優勝したのは第18回大会が最後である。9年間遠のいている優勝…。兵庫県勢の悲願は「黄金世代」と称される彼女たちに託された。過去2回の挑戦は2015年5位、2016年2位。その2回を経験している選手が2人いる。田中希実選手と後藤夢選手だ。彼女たちが今年のチームの軸であることは間違いない
　田中選手は過去2回1区を走っており、1年時には薫英女学院高校の竹内選手に勝利している。その勢いは今年のトラックシーズンでも現れ、インターハイ3000mでは留学生選手と競り合いながら2位でフィニッシュ。今年も1区にエントリーされており、ラストイヤーでの区間賞がほしいところ
　後藤選手は一昨年4区、昨年5区を走り、特に昨年は区間2位の走りで竹内選手に勝利している。今年は卒業した高橋ひな選手(現NIKE TOKYO AC)が過去2回走っていた2区にエントリーされ、自身初の前半区間のエントリーとなる。後藤選手の快走でロケットスタートができるかどうか見ものである

　※入賞は長野東、山梨学院、順天、世羅、神村学園、立命館宇治、光ケ丘女子、筑紫女学園辺りで悩んだ