今回はニューイヤー駅伝、筆者が優勝候補に挙げている4チームのオーダーを考察してみたいと思います(コニカミノルタは私情が入るので外します…)
①旭化成ー連覇へ向けて発進!ー
1区、茂木圭次郎選手
2区、アブラハムキプロティチ選手
3区、市田孝選手
4区、大六野秀畝選手
5区、村山謙太選手
6区、市田宏選手
7区、鎧坂哲哉選手
昨年18年ぶりにニューイヤー駅伝を制した旭化成。その原動力となったのは1992年度生まれの選手たちである。今回も1992年度生まれの選手が4人エントリーされた。特に5区にエントリーされた村山謙太選手・6区にエントリーされた市田宏選手は昨年も同区間で区間賞を獲得しており(6区は旧コースだが)、他チームに対して優位に立てる。3区と4区のエントリーは前回と入れ替わる形となり、ハマれば今年も3~5区で一気にトップを奪取することもあるだろう
今年の旭化成は2区にキプロティチ選手を起用しており、2区での遅れを最小限に留められる(昨年までは2区は日本人選手が走っていた)。1区の茂木選手と共に3区以降の選手を楽に走られてあげたいところである。そしてアンカーには1年目からニューイヤー駅伝に出場してきた鎧坂選手がエントリー。これまでとは違い後半区間でのエントリーとなった。仮に優勝したら、Twitterで一大現象となっている「あけおめこと鎧坂」が更に広められるだろう
②富士通ー充実の布陣で栄冠を目指す!ー
1区、佐藤佑輔選手
2区、ジョンマイナ選手
3区、松枝博輝選手
4区、横手健選手
5区、中村匠吾選手
6区、潰滝大記選手
7区、星創太選手
昨年3年ぶりに入賞した富士通。その原動力となったのは昨年度に入社した1993年度生まれの選手である。特に4区にエントリーされた横手選手は昨年のニューイヤー駅伝でも4区区間4位(区間を獲得した市田孝選手と9秒差)と好走しており、襷をもらった時点では18位だったチーム順位も8位まで押し上げた。今年も更なる活躍が見込めるだろう。横手選手と同期入社した3人のうち2人がエントリー。昨年3区を走った潰滝選手はコースの変わった6区にエントリー。そのため今年は前年ルーキーイヤーながら5区で好走した松枝選手がエントリーされた
今年の目標としては序盤で躓かないことが挙げられる。昨年は1区終了時点で30位。2区終了時点で21位と今一つ波に乗りきれなかった。しかし今年の1区は駅伝経験の豊富な佐藤選手がエントリー。2区には昨年好走したジョンマイナ選手がエントリーされた。中村選手・星選手と安定感のある選手が後半区間にエントリーされたため、序盤での出遅れだけは避けたいところである
③トヨタ自動車ー王座奪回へ走り出す!ー
1区、藤本拓選手
2区、ニコラスコシンペイ選手
3区、田中秀幸選手
4区、宮脇千博選手
5区、大石港与選手
6区、窪田忍選手
7区、早川翼選手
15年・16年と連覇していたトヨタ自動車。しかし昨年は中盤以降、優勝した旭化成相手にリードを許してしまい3連覇を達成できなかった。今年は序盤は先頭を争い、中盤~終盤で勝負を決めようというオーダーを組んでいる。昨年1区で先頭と9秒差と粘った藤本選手が今年も1区にエントリー。4区にエントリーされた宮脇選手と5区にエントリーされた大石選手、そして7区にエントリーされた早川選手はかつて同区間で区間賞を獲得しており(宮脇選手が4区で区間賞を獲得したときは旧コース)、旭化成相手にも見劣りはしない
トヨタ自動車の王座奪回の最後の鍵を握るのは6区にエントリーされた窪田選手だろう。15年・16年のニューイヤー駅伝では最長区間の4区で好走し、優勝に貢献した。しかしその直後から足の状態が思わしくなく、昨年はニューイヤー駅伝に出場できなかった。今年は秋以降調子を上げていきメンバーに選ばれた。新コース初の区間賞を獲得できるか見ものである
④Hondaー東日本王者が初の栄冠へ!ー
1区、田口雅也選手
2区、ウィリアムマレル選手
3区、松村優樹選手
4区、設楽悠太選手
5区、山中秀仁選手
6区、石川末廣選手
7区、上野渉選手
東日本実業団駅伝では棚からぼた餅という形で優勝した2年前とは違い、他チームと競り合いながらも最終的には競り合っていた日立物流を振りきって2年ぶりに優勝した。そんなHonda躍進の鍵は4区にエントリーされた設楽選手に懸かっているだろう。15年・16年と2回連続でニューイヤー駅伝4区区間新記録という快挙を成し遂げた。しかし昨年は4区区間13位に沈んでしまい、チームも10位と入賞圏内にすら入ることができなかった。しかし今年はハーフマラソンで日本記録を更新しており、新しくなった4区で初の区間賞へ剥けて視界は良好だ
優勝を狙うためにも5区での好走は必要不可欠である。一昨年は服部翔大選手が期待されながらも(ニューイヤー駅伝5区のように向かい風の中で坂を登る箱根駅伝5区で区間賞を獲得していたため)順位を下げてしまう。昨年は今年のニューイヤー駅伝で6区にエントリーされた石川選手が走ったものの、ペースを上げきれずに終わっている。しかし今年は山中選手が5区にエントリーされた。山中選手はスピードは折り紙付きであるため、過去2年間のような集団の中でも戦えるはずである