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駅伝オタクの自己満足

駅伝オタクの管理人によって2017年末に設立。自己満足で更新しつつ陸上ファンが増えることを願う日々。毎日更新予定

ニューイヤー駅伝は旭化成が優勝!

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ニューイヤー駅伝は旭化成が優勝!

ニューイヤー駅伝は旭化成が23回目の優勝!
 1990年代に9回の優勝を誇りながら一昨年までは優勝から遠ざかっていた旭化成。しかし連覇を成し遂げたことで次なる黄金時代到来を予感させた。今回はレース前に優勝候補と予想した4チームとその4チームに割って入ったトヨタ自動車九州の考察をしていきたいと思う

1位、旭化成ー圧巻の横綱相撲!ー
1区、茂木圭次郎選手35:05(区間9位)
2区、アブラハムキプロティチ選手22:43(区間3位)
3区、市田孝選手38:27(区間1位)
4区、大六野秀畝選手1:05:51(区間5位)
5区、村山謙太選手47:09(区間1位)
6区、市田宏選手35:49(区間1位)
7区、鎧坂哲哉選手47:14(区間2位)
総合タイム、4:52:18
 中盤以降にトップに立った昨年とは違い、今年は2区(スタートから約19km)をキプロティチ選手がトップに立つ。3区を走った市田孝選手は後続を突き放すものの、4区を走った大六野選手が差を詰められてしまう(2位のHondaと秒差無しの1位)。しかし5区を走った村山選手が開始早々差を付けると、6区を走った市田宏選手がその差を広げる。7区を走った鎧坂選手はビクトリーランともいうべき走りで優勝のゴールテープを切り、2連覇を達成した
 今回走った7人のうち鎧坂選手以外は25歳の以下と若い選手が揃い(最年少は1区を走った22歳の茂木選手)、控えには村山選手の双子の弟にあたり、昨年の1区を走った村山紘太選手をはじめとした実力者も控えている。来年以降どこまで連覇を伸ばすことができるか楽しみだ

2位、HONDAー100kmでは最高の成績!ー
1区、田口雅也選手35:25(区間21位)
2区、ウィリアムマレル選手22:55(区間9位)
3区、松村優樹選手39:27(区間12位)
4区、設楽悠太選手1:04:19(区間1位)
5区、山中秀仁選手47:23(区間2位)
6区、石川末廣選手36:38(区間4位)
7区、上野渉選手48:23(区間10位)
総合タイム、4:54:30
 優勝こそ逃したものの充実の成績であったのではないか。1区を走った田口選手は21位ながら先頭と30秒差で走りきると、徐々に順位を上げていき3区終了時点で12位につける。4区を走ったのは旧コース(今年からコースの一部が変わり、距離が延長された)で区間記録を2回更新している設楽選手。猛然と追い上げていき、先頭と秒差無しの2位にチームを押し上げる。5区を走った山中選手も後続との差を大きく広げて、旭化成との一騎打ちに持ち込んだ。結果的6区以降は差を広げられてしまうものの、総距離が100kmになってから最高の順位となる2位と躍進することができたのは大きい
 今年成長した点として、設楽選手以外の選手の成長が挙げられる。特に山中選手は例年以上に厳しい気候となった5区を47分台前半で纏め、3位以下の争いから完全に抜け出した。今回出場しなかった服部翔大選手をはじめとした実力者がふっかつしてきたら、悲願の初優勝も夢ではない。来年以降に向けて手応えは掴めただろう

3位、トヨタ自動車ー課題と収穫の3位!ー
1区、藤本拓選手35:06(区間10位)
2区、ニコラスコシンベイ選手22:49(区間4位)
3区、田中秀幸選手38:57(区間6位)
4区、宮脇千博選手1:05:40(区間5位)
5区、大石港与選手48:23(区間5位)
6区、窪田忍選手36:32(区間3位)
7区、早川翼選手47:12(区間1位)
総合タイム、4:54:39
 区間順位は全員10位以内と安定感を見せて3位に食い込んだトヨタ自動車。2区終了時点では優勝した旭化成とわずか7秒差。3区を走った田中選手、4区を走った宮脇選手の力走もあり、4区終了時点でも先頭の旭化成と26秒差の3位で5区を走った大石選手に襷が渡る。大石選手は好調とはいかないものの3位を死守して、6区を走った窪田選手に襷を繋ぐ。窪田選手は駅伝復帰戦ながら区間3位と力走し、同郷の先輩である早川選手に襷を繋ぐ。7区を走った早川選手は3年ぶりの7区ながら区間賞の走りを見せ、前との差を詰めながらもあと1歩及ばず3位でゴール。宮脇選手・窪田選手と10000mで27分台を出した2人の復活は大きく、来年以降に繋がるものであった
 優勝へ向けての課題としては「先頭に立てない」というところが挙げられる。15年・16年の優勝時は5区で先頭に立ち、そのまま逃げ切った。しかし今年は一度も立てなかった。そして2年前と昨年に7区を走った山本修平選手、昨年4区を走った服部勇馬選手をはじめとした実力者の欠場も響いているように感じる。来年は万全の布陣で先頭に立つ戦いを見せられるか見ものである

4位、トヨタ自動車九州ーロード番長、またしても降臨!ー
1区、今井篤弥選手35:15(区間16位)
2区、カレミズク選手23:21(区間21位)
3区、大津顕杜選手39:00(区間7位)
4区、押川裕貴選手1:05:36(区間3位)
5区、今井正人選手47:55(区間3位)
6区、坂本大志選手37:02(区間9位)
7区、奥野翔弥選手48:16(区間9位)
総合タイム、4:56:25
 トラックのタイムは10000m29分台の選手も多く速いとはいえないものの、ロードでは一味違う。2年連続で3位と躍進し、今年も4位。しかし順風満帆とはいかなかった。3区を走った大津選手に襷が渡った時点で17位。先頭を走る旭化成とは1分8秒差であった。しかし大津選手の力走で9位まで押し上げると、4区を走った押川選手と5区を走った今井正人選手は揃って区間3位の好走を見せて、4位まで押し上げる。6区を走った坂本選手、7区を走った奥野選手も順位をキープして4位でゴール。今年も入賞圏内を守り抜いた(3年連続で5位以内)
 トヨタ自動車九州が凄い点は連続入賞だけに留まらない。大津選手、今井正人選手、奥野選手以外の4人は高卒で実業団に入社しているのだ。今回挙げた他の4チームで高卒で実業団に入社した日本人選手は旭化成の茂木選手とトヨタ自動車の宮脇選手のみである。箱根駅伝の注目度の向上、大学全入時代といわれる現代社会の中で高卒の選手が過半数を占めるチームは珍しい。控えの選手の中には筆者より年下の選手もエントリーしており、将来的にも楽しみなチームである

5位、富士通ー次世代の優勝候補へ名乗りを挙げる!ー
1区、佐藤佑輔選手35:00(区間5位)
2区、ジョンマイナ選手23:05(区間17位)
3区、松枝博輝選手38:42(区間3位)
4区、横手健選手1:06:06(区間8位)
5区、中村匠吾選手48:41(区間4位)
6区、潰滝大記選手37:41(区間24位)
7区、星創太選手47:58(区間4位)
総合タイム、4:56:53
 昨年3年ぶりに入賞した(6位入賞)富士通。出走するメンバーも充実しており、更なる上位進出が期待されていた。1区を走った佐藤選手が先頭と5秒差と好走すると、3区を走った松枝選手が一時2位まで押し上げる。4区を走った横手選手は後半ペースダウンしてしまい5位で5区を走った中村選手に襷を繋ぐ。しかし中村選手以降が粘りきり、昨年を上回る5位でゴール。中盤までは旭化成相手に1分以内に抑えており、来年以降ハマれば優勝も見えてくる
 マイナ選手・松枝選手・横手選手・潰滝選手は20代前半と若く、更に来年度は昨年の箱根駅伝2区で区間賞を獲得した鈴木健吾選手と一昨年の箱根駅伝2区で鈴木選手に勝利している大森澪選手が入社予定と戦力が更に充実する。旭化成同様若い選手が揃ってきており、将来的には東日本地区にニューイヤー駅伝の王座を持ち帰る最有力候補になるかもしれない。筆者が応援しているコニカミノルタも負けていられない
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