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駅伝オタクの自己満足

駅伝オタクの管理人によって2017年末に設立。自己満足で更新しつつ陸上ファンが増えることを願う日々。毎日更新予定

フルマラソン。現役最強は?

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フルマラソン。現役最強は?

男子フルマラソンの世界記録はハイレゲブレセラシエ選手が2008年のベルリンマラソンで人類初の2時間3分台に突入すると、2時間3分台が続出(ゲブレセラシエ選手以降15回出ている。ちなみにそのうちの1回は東京マラソン)している
 そしてデニスキプルトキメット選手が6年後に同じくベルリンマラソンで人類初の2時間2分台に突入するという快挙を成し遂げた。靴の改良や練習方法の改善なども進んでおり、その進化は留まることを知らない
 多くの実力者が集い「フルマラソン戦国時代」となりつつある現代の男子フルマラソン。誰が一番強いのか。明確な基準が無いため、筆者の独断と主観90%で特に実力の高い8名を選出してみることとした(反論は大歓迎です(笑))

①デニスキプルトキメット選手
 自己ベスト2:02:57
 まず名前を挙げるとしたらフルマラソン世界記録保持者であるキメット選手だろう。怪我による長期離脱から好走といえる走りを見せられていないものの、実力は折り紙つきである
 長距離種目を始めたのが2010年と経験が浅いからか五輪選考会や世界陸上等では駆け引きに翻弄されて本来の力を発揮できず、上記の大会では未だ優勝経験が無い。完全復活を遂げて2019年に行われる世界陸上ドーハ大会や2020年に行われる東京オリンピックで頂点に立つことを期待したい

②エリウドキプチョゲ選手
 自己ベスト2:03:05
 10代の頃から世界陸上5000mで頂点に立ち、2016年に行われたリオデジャネイロオリンピック男子フルマラソンでは圧巻の強さを見せて優勝したキプチョゲ選手を推したい
 フルマラソンでは2014年のロッテルダムマラソン以降7連勝中であり(後述する「Breaking2」を含めると8連勝)、五輪を除く全てのレースを2時間6分以内で走っているため現役選手の中では最強との呼び声も高い
 更にNikeのプロジェクトとして行われた「Breaking2」(フルマラソン2時間切りを目指すプロジェクト)では1時間台には僅かに及ばなかったものの、2:00:25という好タイムを出し、非公認記録ながら世界最高タイムを出した
 
③ウィルソンキプサングキプロティチ選手
 自己ベスト2:03:13
 昨年の東京マラソンを国内最高タイム(もちろん大会新記録)で制すという圧巻の強さを見せ、日本の長距離ファンの間でも知名度が上がっているキプサング選手も外せない
 フルマラソン2時間4分切りを4回、2時間5分切りを8回達成しており、いずれも歴代最多回数という安定感が持ち味の一つである
 一方国際大会との相性は良くはなく、2012年に行われたロンドンオリンピックでは銅メダルを獲得したものの、2015年に行われた世界陸上北京大会では途中棄権に終わっている。そして昨年行われた世界陸上ロンドン大会もベルリンマラソンが9月に控えていたため出場回避をしている
 そんなキプサング選手が今年も東京マラソンに招待された。本人のTwitter(@kipsang_2_03_23)では「東京が呼んでいる。弟、息子と共に向かう」とツイートしており、連覇へ向けて意欲十分であることが伺える

④ジョフリーキルイ選手
 自己ベスト2:06:27
 名前を聞いてピンときた方は鋭い。「何で自己ベストが遅いのに選ばれているの?」と思った方はこの記事経由で覚えてもらいたい(^-^;
 元々はトラックやクロスカントリーを主戦場としていたものの、マラソン4戦目となった昨年のボストンマラソンでゲーレンラップ選手や大迫傑選手をはじめとした実力者を抑え、優勝したことでブレイクしたキルイ選手
 そして世界陸上ロンドン大会でも勢いそのままに優勝を果たした。先述した3名が成しえていない国際大会での優勝を(当時)24歳にして達成したことで国内外から注目されているホープである

⑤グエアドラ選手
 自己ベスト2:03:48
 2014年にハーフマラソンで2度59分台前半のタイムを出しており、昨年満を持して挑んだ昨年のベルリンマラソンでは先述したキプチョゲ選手に次いで2位となり、上記の自己ベストを出した。このタイムは初マラソン世界最高タイムであり、今後更にタイムを伸ばすだろう
 国際大会の男子フルマラソンでは2001年に行われた世界陸上エドモントン大会で優勝したゲザハンアベラ選手以降、エチオピア勢は優勝から遠ざかっている。彗星のごとく現れたアドラ選手がエチオピア勢の悲願を果たすことを期待したい

⑥モジネットゲレミュー選手
 自己ベスト2:04:00
 10代~20代前半まではトラック種目を中心に行っており、2015年に行われた世界陸上北京大会では10000mのエチオピア代表として出場したゲレミュー選手。その後ハーフマラソンで59分台を出すなどロードでも実績を挙げている
 ゲレミュー選手がフルマラソンで頭角を現したのは今年1月に行われたドバイマラソン。ラスト1までもつれたエチオピア勢同士の優勝争いを見事に制し、自己ベストを大幅に更新した。対戦経験の無いアドラ選手とのエチオピア勢頂上決戦、そして国際大会での活躍を期待したい

⑦ルウルゲブレセラシエ選手
 自己ベスト2:04:02
 名前を聞いたことのある方も多いだろう。かつて東京国際大学の選手として箱根駅伝予選会を2度走った選手であり、2年次には村山紘太選手や井上大仁選手、市田孝選手、市田宏選手をはじめとした実力者に勝利している
 2年次に退学したため箱根駅伝への出場経験は無いものの、帰国後に10000mでは27分台前半・ハーフマラソンでも59分台前半のタイムを出すなど飛躍を続けている。そして先述したドバイマラソンでは初マラソンながらゲレミュー選手に次ぐ2位の走りを見せ、多くの実力者に勝利した。今回挙げた選手の中では最年少であり、更なる成長が期待される

⑧タミラトトラ選手
 自己ベスト2:04:06
 先述した3名が台頭するまでエチオピアのフルマラソンを引っ張ってきた実力者であり、トラック・ロード(2016年に行われたリオデジャネイロ五輪10000mで3位、昨年行われた世界陸上ロンドン大会フルマラソンで2位といずれもエチオピア勢最高順位)共に世界トップレベルというマルチランナーのトラ選手
 今年のドバイマラソンでも3位に食い込み、自身2度目のフルマラソン2時間4分台という快走を見せている。安定感は随一であるが、国際大会での優勝はまだ無い。悲願の頂点へ向けて更なる高みを目指してほしいものである

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