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駅伝オタクの自己満足

駅伝オタクの管理人によって2017年末に設立。自己満足で更新しつつ陸上ファンが増えることを願う日々。毎日更新予定

全国高校駅伝、優勝は佐久長聖高校に!

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全国高校駅伝、優勝は佐久長聖高校に!

高校駅伝男子は佐久長聖高校が見事優勝!
 上位入賞した8校と入賞予想に挙げながら惜しくも入賞できなかった2校を上位から順に総評していきたいと思う

区間、氏名(学年)区間順位タイムで表したい

①佐久長聖高校ー9年ぶりの王者へ!ー
1区、中谷雄飛選手(3年)区間1位29:16
2区、服部凱杏選手(1年)区間1位8:06
3区、松崎咲人選手(2年)区間7位24:21
4区、本間敬大選手(3年)区間1位23:28
5区、富田陸空選手(1年)区間2位8:42
6区、鈴木芽吹選手(1年)区間1位14:20
7区、山本嵐選手(3年)区間3位14:32
総合タイム、2:02:44

 4人が区間賞獲得。同校史上2番目の好タイムで優勝を果たしたのは賞賛に値する。1区の中谷選手はずっと先頭で走り、九州学院高校の井川龍人選手と競り合いながらも区間賞を獲得。3区の松崎選手が倉敷高校に逆転を許すものの、4区の本間選手が区間賞を獲得して追い上げを見せ、6区の鈴木選手が再逆転。7区の山本選手は主将としてビクトリーランを走りきった
 昨年の全国高校駅伝7区に出場した丸山幸輝選手、ロードでの強さに定評のある高木航志選手という実力のある3年生。松崎選手に次ぐ2年生の濱野将基選手を欠いたものの、そんなことは関係なかった。更に1年生が3人走り、来年も強い選手が入学するという話まである。来年以降も優勝争いに絡んでくることは間違いない

②倉敷高校ー強かった3年生ー
1区、北野太翔選手(3年)区間3位29:33
2区、名合治紀選手(3年)区間4位8:20
3区、チャールズニジオカ選手(3年)区間1位23:11
4区、若林陽大選手(2年)区間8位23:54
5区、小野一貴選手(3年)区間1位8:41
6区、八木志樹選手(2年)区間8位14:51
7区、円健介選手(2年)区間45位15:41
総合タイム、2:04:10

 2人が区間賞を獲得。昨年の王者が3年連続で表彰台を守り抜いた(一昨年3位)
 昨年の優勝メンバーが5人卒業したものの戦力を維持できた感覚はある。1区の北野選手が佐久長聖高校の中谷選手に追いすがり区間3位の快走、2区の名合選手も逆転できる差に留めた。そして3区のニジオカ選手は先頭に立ち、37秒差まで広げる。優勝への望みを繋いだのは5区の小野選手の区間賞だろう。4区で佐久長聖高校の本間選手に流れを変えられたものの、流れを引き戻した。終盤は佐久長聖高校に再逆転され、他のチームからの追い上げもあったものの何とか2位を死守できた
 来年は経験者が3人残り、出場しなかった現2年生では宍戸来嘉選手、現1年生にはフィレモンキプラガット選手をはじめとした実力者が控えているため再び優勝を狙う準備はできている。もう2位や3位では満足いかないはずである。北野選手のような実力者の覚醒を期待したい

③仙台育英学園高校ー帰ってきた21世紀の王者ー
1区、齋藤龍之介選手(3年)区間28位31:01
2区、吉居大和選手(1年)区間2位8:17
3区、ルカムセンビ選手(2年)区間2位23:33
4区、小島優作選手(3年)区間13位24:04
5区、黒須優翔選手(2年)区間6位8:51
6区、會田純己選手(3年)区間3位14:41
7区、喜早駿介選手(1年)区間3位14:32
総合タイム、2:04:59

 かつて全国高校駅伝3連覇(第54~56回)、21世紀に入ってから全国高校駅伝での優勝回数は5回といずれも21世紀に入ってから最高回数である。しかし近年は内部の混乱により、入賞はおろか出場すらできなかった時期が続いた。しかし県内外からの強豪選手の入学から着実に力を付けていき、7年ぶりの入賞。そして9年ぶりの表彰台に返り咲いた。しかし今回は安泰の走りという訳ではなかった
 1区の齋藤選手が28位と出遅れたものの、2区の吉居選手が22位まで順位を押し上げると3区のムセンビ選手は3位までジャンプアップ。4区以降入賞争いに巻き込まれたものの、6区の會田選手が争いから抜け出して7区の喜早選手で大分東明高校との争いを制して3位となった。あと1歩で入賞に届かなかった一昨年。1区から低空飛行が続いてしまった昨年のリベンジを見事に果たすこととなった。今回出場しなかった佐藤礼旺選手をはじめとした実力者も揃っており、再び上位進出に向けて準備は整った

④大分東明高校ー九州の雄が気を吐いた!ー
1区、熊谷奨選手(2年)区間14位30:15
2区、木付琳選手(3年)区間18位8:31
3区、ベヌエルモゲニ選手(2年)区間3位23:39
4区、久綱一輝選手(3年)区間7位23:53
5区、麻生樹選手(3年)区間25位9:10
6区、遠入剛選手(1年)区間5位14:49
7区、三代和弥選手(3年)区間8位14:43
総合タイム、2:05:00

 昨年過去最高順位となる4位となった大分東明高校。今年も上位進出を狙ったものの、直前で状態が合わなかったのだろう。県大会で1区を任せられた遠入剛選手が6区、昨年の全国高校駅伝で4区を任せられた麻生樹選手が5区を任せられるという想定外のオーダーを組むこととなった。しかし地力があったことは証明された
 これまで主要な駅伝で1区を任せられたことのない熊谷選手が1区で粘ると3区のモゲニ選手で大幅にジャンプアップ。4区の久綱選手も上位で粘ると6区終了時点では過去最高順位の3位。7区の三代選手は1秒差で逆転を許してしまうものの、過去最高順位タイの4位は死守した。実力のある3年生4人が卒業するものの、熊谷選手と遠入選手は10kmで戦える選手であり、モゲニ選手は最終学年で大きなアドバンテージをとることができる。3年連続入賞、それ以上の成績を狙うことが来年度の目標となる

⑤一関学院高校ー瞬間最大風速!?ー
1区、小倉朝陽選手(2年)区間15位30:18
2区、澤田大輝選手(3年)区間16位8:30
3区、及川瑠音選手(2年)区間5位24:16
4区、佐藤陸選手(3年)区間20位24:15
5区、菅原立選手(2年)区間7位8:52
6区、東太陽選手(3年)区間5位14:49
7区、下舘真樹選手(3年)区間1位14:20
総合タイム、2:05:20

 「申し訳ないが誰がこの光景を予想した!」もしNHKでなければそういう実況が行われただろう(少なくとも筆者は20位前後を予想していた)。6区終了時点で10位だった。しかし5位でゴールテープを切る。過去最高順位は7位。東北高校駅伝でも6位(出場校では4番目)前評判を覆すはしり。まさしく瞬間最大風速と言うべき走りを見せた7人を讃えたい
 1区の小倉選手は襷を繋いだ直後に倒れながらも走りきり、3区の及川選手は区間5位(日本人トップ)の走りで入賞争いに絡む。6区の東選手が前の高校との差を詰めると、7区の下舘選手は5位グループを形成するものの、終盤に抜け出し5人を追い抜き5位でゴール。見事区間賞を獲得した。6区と7区の選手の合計タイムは優勝した佐久長聖高校に次ぐタイムであり、終盤の追い上げと競り合いの強さが勝負を決めた

⑥浜松日体高校ー激戦区を勝ち抜いた東海王者ー
1区、太田直希選手(3年)区間7位29:58
2区、河合俊太郎選手(3年)区間30位8:41
3区、鈴木創士選手(2年)区間11位24:38
4区、上杉綾選手(3年)区間12位24:03
5区、松島彰吾選手(3年)区間4位8:47
6区、西澤侑真選手(2年)区間7位14:50
7区、鈴木尚輝選手(3年)区間2位14:25
総合タイム、2:05:22

 流石の安定感言うべきか。個人的には水城高校や埼玉栄高校とともに入賞候補に挙げておきたかったチームではあるが、最後の1枠を市立船橋高校に(筆者の中で)奪われた形となった
 1区の太田選手は区間7位の好走(30分切り)を見せ、流れに乗った。3区の鈴木創士選手、4区の上杉選手が粘り強い走りを見せると、7区の鈴木尚輝選手が入賞圏内に押し上げて6年ぶりの出場ながら前回出場したときと同様に入賞という快挙を達成した。静岡県勢の中では2年前の加藤学園以来の入賞となり、静岡県のレベルの高さを伺える展開となった。来年は3年生が5人卒業してしまうものの、激戦区を勝ち抜いた実力は本物であり、好走した鈴木創士選手や西澤選手が残る。次なる目標は2年連続の入賞だ

⑦札幌山の手高校ー北海道勢60年の悲願!ー
1区、金橋佳佑選手(3年)区間21位30:40
2区、石田光輝選手(3年)区間11位8:25
3区、ローレンスグレ選手(3年)区間4位24:04
4区、宮内明人選手(3年)区間15位24:08
5区、多田奏太選手(1年)区間5位8:49
6区、勝浦小太郎選手(2年)区間3位14:41
7区、松尾陸選手(3年)区間5位14:38
総合タイム、2:05:25

 北海道勢の悲願というべきか、京都で全国高校駅伝が行われるようになってから北海道勢初めての入賞を達成した。(当時の)2年生中心のチームで好走した昨年の全国高校駅伝での実力から入賞は固いと思われていたが、現実に実現すると感慨深いものである
 1区の金橋選手から4区の宮内選手までは昨年と同じ区間を任せられており、4区終了時点で10位に付けた。そして7区の松尾選手も前回以上の好走を見せており、彼ら3年生が上位進出の原動力となった。更に5区の多田選手は3人抜きの快走、6区の勝浦選手は区間3位の走りで入賞を固いものとした。第65回、67回大会と入賞を狙えると言われながらもあと一歩届かなかった先輩たち。そして過去60年間入賞に届かず涙をのんだ北海道のランナーの無念を晴らした

⑧須磨学園高校ー守り抜いた王国のプライドー
1区、井上大輝選手(3年)区間13位30:12
2区、坂元祐喜選手(3年)区間7位8:23
3区、大西陸久選手(3年)区間8位24:26
4区、目方将大選手(2年)区間6位23:52
5区、進藤魁人選手(3年)区間17位9:03
6区、吉原篤選手(1年)区間14位14:57
7区、三宅友哉選手(2年)区間6位14:39
総合タイム、2:05:32

 西脇工業高校との死闘とも言うべき県大会を制し、2年ぶりに全国高校駅伝へ返り咲いた須磨学園高校。過去最高順位は7年前に西池和人選手(現:コニカミノルタ)が3年時の5位。その順位の更新、そして陸上王国と称される兵庫県勢の復活へ向けて出走した
 1区では県大会で区間賞を獲得した井上選手が度重なるペース変動に惑わされ、13位と若出遅れてしまう。しかし2区の坂元選手、3区の大西選手の3年生の快走により一気に入賞圏内まで順位を上げる。更に4区では2年生の目方選手が区間上位の走りを見せて一気に過去最高順位タイとなる5位に押し上げる。5区以降は他校との競り合いの中で入賞を争うものの、7区の三宅選手が意地のラストスパートで8位に滑り込んだ。目方選手、三宅選手の2年生に加えて1年生の吉原選手は5kmでも好走できることを証明し、更に控え選手には北野開平選手(2年)をはじめとした実力者が揃っており、2年連続入賞を虎視眈々と狙う

⑨学校法人石川高校ー最速集団の落とし穴ー
1区、半澤黎斗選手(3年)区間20位30:34
2区、久納碧選手(3年)区間6位8:22
3区、芳賀宏太郎選手(3年)区間34位25:40
4区、横田俊吾選手(2年)区間4位23:42
5区、松山和希選手(1年)区間3位8:45
6区、櫛田佳希選手(2年)区間10位14:53
7区、小指卓也選手(2年)区間8位14:43
総合タイム、2:06:39

 「何があったのだろうか…」多くの人がそう思っただろう。出場する選手の5000mPB平均は2年前のチームより上。出場する全チームの中でも佐久長聖高校に次ぐ2番目の平均タイム。ロードでも決して悪いわけではない。しかし何故入賞ができないのか
 誤算が生じたのは1区からであった。昨年のリベンジを狙う半澤選手は序盤から先頭集団に位置する。しかし中間点手前から少しずつ遅れ始める。高校駅伝の1区というものは残酷なものであり、1度先頭集団から遅れると戻ることは至難の業なのだ。終わってみると先頭の佐久長聖高校とは1分18秒差。かくして学法石川高校は追う立場となってしまうのである。2区の久納選手は2人を追い抜き、3区の芳賀選手へ襷を繋ぐ。しかし芳賀選手のペースが上がらない。3区終了時点で8位の水城高校とは1分32秒差。4区の横田選手以降追い上げを見せるものの、入賞圏内に届くことはなかった。経験者が4人残り、控え選手にも國分駿一選手(2年)、中澤雄太選手(2年)をはじめとした実力者が揃っている。リベンジへ向けて邁進するのみだ

⑩市立船橋高校ー後手に回ったロード巧者ー
1区、加瀬蒼一郎選手(3年)区間38位31:27
2区、安田優登選手(2年)区間14位8:28
3区、佃康平選手(3年)区間17位25:00
4区、川上勇士選手(2年)区間3位23:40
5区、安田博登選手(2年)区間12位9:01
6区、中島稜貴選手(2年)区間10位14:53
7区、小野悠人選手(3年)区間16位14:53
総合タイム、2:07:22

 同じ轍を踏まされてしまった。千葉県大会では八千代松陰高校に勝利し、2年連続で全国高校駅伝への出場権を獲得した市立船橋高校。昨年は1区の遅れが最後まで響き10位となり、入賞を惜しくも逃す結果となった。今年は県大会1区で30分を切った加瀬選手が大役を任せられた
 しかし急激なペース変動に耐えられなかったのだろう。8位の大阪高校と1分27秒差。2区の安田優登選手が4つ、3区の佃選手が9つ、4区の川上選手が7つ順位を上げるものの、8位の山梨学院高校との差は1分31秒差と開いてしまう。5区以降も順位を上げるものの8位でゴールした須磨学園高校とのタイム差は1分47秒差。県大会優勝の起爆剤となった安田博登選手が不調で5区に回ったりと本来予定していたオーダーが組めなかった部分はあるだろう。実力が接近している高校駅伝ではそれは致命的なこととなってしまう。今回市立船橋高校は身をもって学んだだろう

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